固定費だけを洗い出すだけで家計は変わる
お金の管理が「なんとなく苦手」と感じている人に共通しているのが、毎月どれくらい“固定費”に使っているのか知らないままになっていることです。
実は、家計改善でいちばん効果が高いのは、節約よりも“固定費の見直し”です。
しかも、やり方はとてもシンプル。
「固定費だけ書き出す」——まずはこれだけで、家計は大きく変わります。
※ マネーフォワードなどの家計管理アプリがおすすめです。私も使っています。
▶ 固定費とは?まずここを押さえる
固定費とは、毎月ほぼ一定額で支払いが発生するお金のこと。
例としては、次のようなものがあります。
- 家賃・住宅ローン
- 電気・ガス・水道(基本料金)
- スマホ代
- Wi-Fi
- 保険料
- 車の維持費(駐車場代・自動車保険)
- サブスクリプションサービスの月額費
- こども関係の習い事(月謝)
これらは自分が意識しなくても自動的に出ていくお金なので、見直すだけで家計が軽くなります。
▶ なぜ「固定費の見える化」が最強なのか?
理由は3つあります。
① 効果がすぐ出る(毎月の支出が確実に減る)
例えば、スマホ代が月8,000円 → 2,000円になれば、年間72,000円の削減。
小さな努力で大きな効果が出るのが固定費。
② 継続しやすい(頑張らなくていい)
節約のように我慢しなくてOK。
一度見直せば、その後ずっと効果が続きます。
③ 浪費のクセに気づける
「やめたはずのサブスクがまだ生きてた…」
「保険料が高すぎるかも?」
など、ムダに気づけるのも大きなポイント。
▶ ステップ①:固定費を一覧に書き出す
まずは、紙でもスマホでもOK。
次のシートをそのまま使ってください👇
【固定費チェックリスト】
| 項目 | 内容 | 月額 | メモ |
|---|---|---|---|
| 住宅費 | 家賃 / 住宅ローン | ||
| 光熱費 | 電気 / ガス / 水道(基本分) | ||
| 通信費 | スマホ / Wi-Fi | ||
| 保険 | 生命保険 / 医療保険 / 自動車保険 / 火災保険 | ||
| 車関係 | 駐車場代 / 車検積立 / メンテ代 | ||
| サブスク | Netflix / Amazon / Spotify など | ||
| 教育費 | こども習い事・塾 | ||
| その他 | ジム / 美容院の定額 / クリーニングなど |
まずは空欄でも大丈夫。
「たぶんこのくらい…」のメモ書きからスタートしてOKです。
▶ ステップ②:実際の引き落とし履歴を確認する
次に、事実を確認します。
- 通帳
- クレジットカードの明細
- マネーフォワード
- スマホのキャリアアプリ
- Amazonの「定期おトク便」
- Apple/Googleのサブスク管理画面
これらを見て、抜けもれのない正しい数字に直します。
よくある“見落とし”は?
- 無料登録したまま忘れているサブスク
- スマホのオプション
- 高すぎる保険
- 年会費系サービス(Prime・楽天ブックスなど)
ここを見直すだけで数万円変わることも珍しくありません。
▶ ステップ③:削れる固定費を判断する3つの基準
書き出したら、次の基準で見直してみてください。
① 使っていないものは即解約
→ サブスクが一番の狙い目。
② 同じサービスで安い選択肢がないか?
→ スマホ、保険、電力会社が代表例。
③ 生活の満足度を下げずに削れるか?
→ 「なくても困らないもの」から手をつける。
▶ ステップ④:見直しの優先順位はこの3
初心者が手をつけるべき固定費TOP3はこれ。
- スマホ代(→格安SIMへ)
- 保険料(→入りすぎに注意)
- サブスク(→使ってないものを削除)
この3つだけで、平均して月1万円~2万円は改善できます。
▶ 習慣化のコツ:月1回の「固定費チェックデー」を作る
習慣にするには、あれこれやらなくてOK。
👉 毎月1回、固定費を見直す日を決めるだけ。
給料日でも、月末でもOKです。
- サブスクの利用状況を確認
- スマホや保険を比較する
- 支出が増えていないかチェック
この積み重ねが、あなたのお金の流れを整えてくれます。
▶ まとめ:まず固定費だけを洗い出す。それだけで十分変わる
お金の管理が苦手でも、固定費の見える化だけは絶対に誰でもできます。
- 一度の見直しで効果が大きい
- 我慢しなくていい
- 家計改善の第一歩になる
まずは今日、固定費を10分で書き出してみましょう。
その小さな一歩が“お金が貯まる習慣”の始まりです。
