知らないと損するかも 年金の話
はじめに
年金の話は「難しい」「あとでいい」と思われがちです。
私も長い間そうでした。
ところが50代に入り、老後や将来の生活を考えるようになったとき、
「もっと早く知っておけばよかった…」
と強く感じました。
今回は、私が実際に感じた気づきと一緒に、
“会社員でも最低限知っておくべき年金の基本”
をまとめていきます。
🧓 1. 年金は『3つの柱』でできている
いきなり全体像を知っておくと、年金の理解が一気にラクになります。
日本の年金は、新入社員でも会社員でも同じ 3つの柱 でできています。
■ ① 国民年金(基礎年金)
20歳〜60歳の全国民が加入する土台の部分。
■ ② 厚生年金
会社員が加入する年金。
給料に応じて保険料が変わる。
■ ③ 私的年金(iDeCo・企業型DCなど)
将来に備える“自分で積み立てる年金”。
🔍 実体験:自分がどれに加入しているのかすら曖昧だった
50代になるまで私は、
「厚生年金に入っていることは知っているが、それ以外はよくわからない」
という状態でした。
しかし、職場で将来の話題になったとき、
「自分はいくらもらえるのか?」
をまったく把握していないことに気づき、
ようやく年金に向き合うようになりました。
📩 2. “ねんきん定期便” は毎年必ず確認すべき
誕生月に届く「ねんきん定期便」。
実はこれ、将来の年金額を知るうえで非常に重要な書類です。
■ ねんきん定期便でわかること
- これまで払った年金保険料
- 自分の年金加入期間
- 今の働き方を続けた場合の年金額(35歳・45歳・59歳で記載)
🔍 実体験:年金額の欄を見て「このままでは足りない」と気付いた
私が初めてじっくり読んだのは50歳のときでした。
予想年金額を見て正直驚き、
「このままでは老後生活が厳しい」 と実感。
それがきっかけで、
- ふるさと納税
- iDeCo
- つみたてNISA
などを本格的に見直し始めました。
💸 3. 働き方で年金額は変わる(知らないと損)
年金は「どれだけ貢献したか」で金額が変わります。
■ 厚生年金のポイント
- 給料が高いほど将来の年金額も増える
- 働いた期間が長いほど年金額が増える
- 60歳〜65歳の継続雇用でも年金は上乗せされる
🔍 実体験:60歳以降も働くと“上乗せされる分”が意外と大きい
職場の先輩方から、
「60歳以降の数年で、将来の年金額が結構変わるぞ」
と聞き、衝撃でした。
実際に計算してみると、
60〜65歳まで働くことで年金額に 年間数万円の差 が出るケースも。
知っておかないと損するポイントです。
🏦 4. 国民年金の未納・免除は将来に大きく影響する
会社員なら基本的に未納はありませんが、
- 転職中
- 大学生の子ども
- 離職期間
などで未納や免除があると、そのまま年金額が減ります。
🔍 実体験:子どもの国民年金を“学生納付特例制度”で助かった話
我が家の子どもが学生で国民年金の対象になったとき、
「学生は払わなくていい」と誤解していました。
実際は
学生納付特例制度を使わないと“未納扱い”になり、将来の年金額が減る
と知り慌てて手続き。
制度を知っていたおかげで、長期的に損するところを防げました。
🛠 5. iDeCoは“年金の強化版”として非常に有効
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、
会社員でも加入できる「自分で積み立てる年金」。
■ 3つのメリット
- 掛金が全額所得控除(節税が大きい)
- 運用益が非課税
- 受け取り時にも控除あり
🔍 実体験:少額でも始めたら将来への安心感が変わった
私は50代から始めましたが、
「60歳までに少しでも積み立てる」という意識が生まれ、
精神的に安定しました。(ただし途中で引き出せないのが難点!)
📘 6. 年金は“増やす方法”より“減らさない知識”が大事
例えば、
- 未納期間
- 免除期間
- 働かない期間が多い
などがあると、思った以上に年金額が減ることがあります。
🔍 実体験:ねんきんネットで確認して驚いた
「ねんきんネット」で自分の加入歴を確認すると、
短期間だけ未加入っぽく見える期間があり、
市役所に問い合わせたことがあります。
誤登録だったため修正してもらい、
将来の受給額に影響しないようにできました。
これも、知っていなければ気づかなかったことです。
🎯 まとめ:年金は“早く知った人ほど安心できる”
年金の話は難しそうに見えますが、
実際は 家計と直結する大切なお金の話 です。
50代になってからでも、
- 仕組みを知る
- 将来の額を把握する
- 足りない部分を補う
といった小さな行動が、老後の安心につながります。
私自身、
「もっと早く知っておけば…」と思うことが多かったからこそ、
読者の方には今日から少しでも向き合ってほしいと思っています。
