現実的なお金の話
登場人物
- 青さん:50代サラリーマン。実家問題を調べた経験あり。
- 花丸くん:40歳目前。親の将来を考え始めた。
花丸くん
「青さん、ちょっと相談してもいいですか…?」
青さん
「いいよ、どうした?」
花丸くん
「最近、親もだいぶ歳を取ってきて…。
ふと思ったんですけど——」
花丸くん
「もし実家が空き家になったら、どうすればいいんですかね?」
青さん
「…ああ、その話か。実は俺も少し前に同じこと考えたよ。」
花丸くん
「やっぱり考えますよね。」
青さん
「うん。昔はね、“そのうち更地にすればいいか”くらいに思ってた。」
青さん
「でも50代になって、親のことも自分の老後も現実味が出てきてさ。
一回ちゃんと調べてみたんだよ。」
花丸くん
「どうでした?」
青さん
「まず思ったのは——
“思ってたよりずっとお金がかかる”ってこと。」
① 空き家でもお金はかかり続ける
花丸くん
「え、住んでなくてもですか?」
青さん
「そう。俺も最初は“ほとんどかからないだろう”って思ってた。」
青さん
「でも実際は、何もしなくても毎年お金は出ていく。」
👉 固定資産税:5万〜15万円
👉 火災保険:1万〜3万円
👉 管理費(草刈りなど):2万〜5万円
青さん
「合計するとね——」
👉 年8万〜23万円くらい
花丸くん
「結構いきますね…」
青さん
「そうなんだよ。
“ただ持ってるだけでこれだけかかる”って、正直重い。」
② 売却するという選択
花丸くん
「やっぱり売るのが一番スッキリしそうですね。」
青さん
「そう思うよね。でもね、ここも現実がある。」
青さん
「“古い家だから売れないだろう”って思ってたけど、
土地として売れるケースもあるみたいなんだよ。」
花丸くん
「へえ、それは意外です。」
青さん
「ただし、売るときにもお金はかかる。」
👉 仲介手数料:約21万円(500万円の場合)
👉 相続登記:5万〜15万円
👉 測量費:10万〜30万円
青さん
「だいたい30万〜60万円くらいは見ておいた方がいい。」
花丸くん
「売るのもタダじゃないんですね。」
青さん
「そう。でも売れば——」
👉 固定資産税がなくなる
👉 管理の手間がなくなる
青さん
「“毎年払い続けるか、一度で整理するか”っていう考え方になる。」
③ 賃貸に出すという考え
花丸くん
「じゃあ貸すのはどうなんですか?
家賃収入があれば良さそうですけど。」
青さん
「そうだよね。でも現実は結構シビア。」
👉 リフォーム費:50万〜200万円
👉 家賃:月4万〜7万円
👉 管理費:5〜10%
青さん
「これに加えて——」
👉 空室リスク
👉 修繕費
👉 入居者対応
青さん
「“必ず収入になる”とは限らないんだよね。」
花丸くん
「思ったより大変ですね…」
青さん
「うん。“不動産収入=楽”ではないって実感した。」
④ 更地にするという選択
花丸くん
「やっぱり最後は更地にするしかないんですかね?」
青さん
「俺も最初はそう思ってた。でもこれも要注意。」
👉 解体費用:100万〜200万円
花丸くん
「高いですね…」
青さん
「それだけじゃない。ここが見落としがち。」
👉 固定資産税が上がる可能性
青さん
「住宅があると、土地の税金って最大1/6に軽減されてるんだよ。」
青さん
「だから壊すと、その優遇がなくなる。」
花丸くん
「え、それ知らなかったです…」
青さん
「“更地にすればスッキリ”って単純な話じゃない。」
青さん
「むしろ、ちゃんと考えないと負担が増える可能性もある。」
まとめ|正解は一つじゃない
花丸くん
「なんか…どれも簡単じゃないですね。」
青さん
「そうなんだよ。調べて一番思ったのはそこ。」
👉 どの選択肢にも費用と負担がある
青さん
「だからね、これは“お金の問題”だけじゃないと思った。」
青さん
「親の気持ちもあるし、家族の考えもある。」
青さん
「兄弟がいれば、その話も必要になる。」
花丸くん
「確かに…自分一人で決める話じゃないですね。」
締め
青さん
「でもね、ひとつだけ言えるのは——」
👉 早めに考え始めることが一番の準備
青さん
「俺は50代で向き合い始めただけでも、
かなり意味があると思ってる。」
花丸くん
「まずは家族と話してみます。」
青さん
「それが一番いい一歩だと思うよ。」
