家族にすすめるならオルカン?メリット・デメリットを整理
はじめに
「投資を始めたいけど、何を選べばいいのかわからない…」
最近は新NISAの影響もあり、
家族や友人からそんな相談を受けることが増えました。
私自身、50代になってから本格的に資産形成を意識するようになりましたが、
最初は本当に迷いました。
- S&P500?
- 全世界株?
- 日本株?
- 高配当株?
情報が多すぎて、
「結局どれがいいの?」
となった記憶があります。
そんな中で、
「初心者の家族にまず紹介するなら?」
と考えたとき、
候補に入るのが
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
いわゆる「オルカン」です。
もちろん、
絶対安全な投資商品ではありません。
価格が下がることもありますし、
元本保証もありません。
それでも、
“長期でコツコツ積み立てたい人”
には、かなり考えやすい商品だと思っています。
今回は、
実際の目論見書も参考にしながら、
オルカンのメリット・デメリットを初心者向けに整理してみます。
そもそも「オルカン」って何?
オルカンは、
世界中の株式にまとめて投資できる投資信託です。
正式名称は、
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
三菱UFJアセットマネジメントが運用しています。
特徴は、
日本だけではなく、
- アメリカ
- 日本
- ヨーロッパ
- 新興国
など、
世界中の企業に広く投資できることです。
つまり、
「どこの国が勝つか」を予想するのではなく、
世界経済全体の成長に期待する投資
というイメージに近いと思います。
オルカンの中身はどうなっている?
オルカンは、
「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」
という指数に連動する運用を目指しています。
2025年時点では、
国別の構成比率はこんな感じです。
- アメリカ:約64.7%
- 日本:約4.8%
- イギリス:約3.2%
- カナダ:約2.9%
- 中国:約3.4%
など。
「全世界」と聞くと均等に分散されているイメージがありますが、
実際にはアメリカ企業の割合がかなり大きいのも特徴です。
オルカンのメリット
① これ1本で世界分散できる
初心者が最初に悩みやすいのが、
- 米国株だけでいい?
- 日本株も必要?
- 新興国は危なくない?
という部分です。
オルカンは、
最初から世界中に分散されているため、
「どの国を選ぶか」で悩みにくいのが大きなメリットだと思います。
家族に説明するときも、
「世界全体に少しずつ投資する商品だよ」
と言いやすいのは安心感があります。
② 手数料がかなり安い
オルカンは、
信託報酬(運用管理費用)が
年率0.05775%以内とかなり低コストです。
長期投資では、
この“コスト差”がじわじわ効いてきます。
特に20年、30年と積み立てる場合、
手数料が高い商品は利益を削りやすくなります。
その点、
オルカンは続けやすい水準だと思います。
③ 新NISAとの相性が良い
オルカンは、
- 成長投資枠
- つみたて投資枠
の両方に対応しています。
そのため、
- 毎月積み立てたい人
- 投資初心者
- 長期運用したい人
とも相性が良いです。
最近は、
「とりあえず新NISAを始めたい」
という人も増えていますが、
そういう人には入りやすい商品だと思います。
④ 実際に大きく成長してきた実績がある
オルカンは、
実際の運用実績もかなり伸びています。
目論見書によると、
- 2023年:+30.4%
- 2024年:+32.5%
- 2025年(10月末時点):+16.7%
という年間収益率になっています。
もちろん、
毎年これだけ上がるわけではありません。
2022年のようにマイナスになる年もありました。
それでも、
世界経済の成長を取り込みながら、
長期で資産が増えてきた実績があるのは、
初心者にとって安心材料のひとつだと思います。
オルカンのデメリット
① 下落は普通にある
「全世界だから安全」
というわけではありません。
株式市場が大きく下がれば、
オルカンも下落します。
実際、目論見書にも
投資元本が保証されているものではない
と明記されています。
投資である以上、
“上下するもの”
として考えておく必要があります。
② アメリカの影響がかなり大きい
オルカンは全世界株ですが、
実際にはアメリカ比率が約65%あります。
つまり、
- アメリカ市場が強い時 → オルカンも強い
- アメリカ市場が下がる時 → オルカンも影響を受けやすい
という特徴があります。
完全に均等分散ではない点は、
知っておいた方が良いと思います。
③ 為替の影響を受ける
オルカンは、
原則として為替ヘッジを行いません。
そのため、
- 円高
- 円安
によって、
基準価額が変動します。
株価が上がっていても、
円高で利益が小さく見えることもあります。
④ 短期間で結果を求める人には向かない
オルカンは、
「長期・積立・分散」
を前提に考える商品だと思います。
短期間で一気に増やしたい人には、
物足りなく感じるかもしれません。
逆に、
- 老後資金
- 将来資金
- 長期の資産形成
には考えやすい商品だと思います。
私が「家族にもすすめやすい」と感じる理由
私自身、
投資を始めた頃は、
- 何を選べばいいかわからない
- 情報が多すぎる
- 下落が怖い
そんな状態でした。
だからこそ、
「まずは世界全体に広く分散する」
という考え方は、
初心者に合いやすいと感じています。
もちろん、
オルカンだけが正解ではありません。
ただ、
- 初心者
- 長期積立したい人
- 投資をこれから学ぶ人
には、
かなり入りやすい商品だと思っています。
まとめ
オルカンを簡単に整理すると、
メリット
- 世界中に分散投資できる
- 低コスト
- 新NISAと相性が良い
- 長期投資向き
- 実績もしっかり伸びている
デメリット
- 下落リスクはある
- アメリカ依存が大きい
- 為替の影響を受ける
- 短期投資向きではない
投資に「絶対」はありません。
だからこそ、
- 自分が続けられるか
- 下落時に慌てないか
- 長期で持てそうか
を考えることが大切だと思います。
※本記事は筆者個人の考えをまとめたものであり、特定の商品購入を推奨するものではありません。投資判断はご自身でお願いします。
